退廃主義者のバイブル

「東京いい店やれる店」というホイチョイプロダクションの本がある。最初の本が発売されたのは1994年。まだ草食男子も数少なく,我々ホイチョイプロダクション大好き世代が社会に入ってお金に余裕が生まれ,デート代にお金をかけられる男子達が,口説くための使えるお店をひたすら探すというぴったりのコンセプトだった。当時流行始めたエスニック料理は女子でも気軽にアルコールが弾むからいいよとか,絶対に途中でキスができるお店とか,ワインはこれだけ覚えておけとか徹底的な口説き視点だった。でも当然雰囲気とサービスと料理もよい店がほとんどであるため,レストラン本としても十分完成しているところがまた味噌だ。ただ時代的にはバブルが弾けた後で残念ながら掲載された店がどんどん無くなっていくということもあった。

続編は大人な教養も

2012年には待望の「新東京いい店やれる店」が刊行された。当然著者達も我々も20年近い時が流れたため,初刊のギラギラ感は相当薄れたが,むしろ旬の食べ物を粋に食す知識など退廃的な大人の教養感がグッと増している。料理が美味しいイメージが無いドイツで唯一の旬の時期に味覚を味わう習慣のあるアスパラガスの食べられる店などは今東京の超穴場スポットとも言えるあたりであり,なかなか使えるポイントだ。退廃主義的には「食事は前戯である」と述べてきたが,押さえておきたいポイント満載なのでこの続編の方は是非ともみなさんにも手にとっていただきたい。

続編を期待の東京上級デート

この「新東京いい店やれる店」の店をモデルやタレント達とデートするというシチュエーションの深夜番組の東京上級デートという番組がテレビ朝日で放送されていた。登場する女性達の選び方もなかなかわかっているなというところがあった。

テレビ朝日「東京上級デート」presents「東京上級バル 蛇崩伊勢脇通り篇」

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続編の上級デート2は東京の江戸にまつわるエピソードを探検していくというちょっとブラタモリも入った観じで,デート要素は減ったが東京の退廃主義者にとって欠かせない江戸の知識を取得できるという意味でもなかなか興味深い番組だった。テレ朝や関係者には是非とも続編をまた企画して欲しいものだ。

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