産業エロスの終焉。PLAYBOYからヌードが消える意味
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青少年男子達の儀式でもあった無修正PLAYBOYの閲覧会

米国の雑誌PLAYBOYが来年3月にヌード写真の掲載をやめることを発表した。PLAYBOYと言えばプレイメイトのヌードが象徴だっただけに大きな決断だ。かつては米国旅行で無修正のPLAYBOYを日本に持ちこんだ奴は男達の中でちょっとしたヒーローになれたものだ。男子だけでこっそり隠れて見ることは一大儀式でもあった。「金髪はあそこも金髪なのか?」多くの男子の疑問に答えてくれたのもPLAYBOYだった。

産業エロスの終焉

今ではネットで誰もが無修正のヌードを簡単に見られる時代だ。もちろんその理由も大きいだろう。だが我々日本の退廃主義者から見れば,プレイメイトのようなごく一部の選ばれた女性が挑発的なポーズで男性の欲望をかき立てることそのものが産業エロス的であり,その役割を終えたのだと感じる。水着の写真を撮影するならパーソナルな撮影会で自分自身が写真を撮影する方が楽しい。FC2ライブのようなメディアでチャットの向こうのニッチなセックスシンボル達がインタラクティブに男達と会話しながら挑発的なポーズを見せる。こうしたことが可能になっている。

エロスはじぶんごとされなければ行けない。マスメディア的なアプローチからパーソナライズされたアプローチが有効なビジネスだ。しかし完全に1vs1に閉じてしまってもダメだろう。デジタルが可能にする同じ趣味趣向の人達をマッチングすることでの小さなコミュニティ型エロスは今後のエロスビジネスの有望な方向性だ。

女性主導型エロスの時代

性に関するコラムの筆者には「性に積極的な女性」を起用する意向だとジョーンズは言う。

また一方でエロスは女性主導型になる。このインタビューでも言及されているように,女性は受け身のヌードの被写体から自らの欲望や体験を発信する時代になるだろう。昔ながらの保守的な男性達からすると支配的立場が崩れていくことを良しとしないだろうが,退廃主義的には女性のエロスを解放することが何より大事だ。ファッション誌やグルメ雑誌では取り組めないエロスを文化として発信していくメディアとしての役割は引き続き期待したいところではある。もちろん日本にはロレンスがその役目を果たすだろう!

二階堂ふみに学ぶエロスの極意は出し分け
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二階堂ふみが主演の映画「私の男」

今日は女優としては急成長中の二階堂ふみのエロスについて分析してみたい。中でも映画「私の男」は色々と衝撃的な作品だ,ネタばれになると見ていない人にはよくないのであまり触れないが,中学生からOLまでを二階堂ふみが演じるのだが,このダイナミックレンジの広さがまず何と言っても凄い。

北海道のシーンでは純粋な中学生を元々童顔なこともあり違和感なく演じている。

中学生を演じる二階堂ふみ

しかし,終盤に向けて社会人を演じる頃にはかもしだすエロスが画面からもほとばしる。最後の方のシーンではテーブルの下を足を男に絡めるシーンが出てくるのだが,ここが最高潮。途中の濡れ場よりも最高にエロいシーンだ。もはや最初の純情中学生はどこかに消え失せている。

エロスは出し入れが大事

二階堂ふみのこのエロスを見ていると,やはりエロスは出し入れが大事なことがわかる。

例えばすみれ。彼女の日本人離れしたプロモ−ションやスタイルは凄いものがある。美しさという基準では相当なレベルだ。しかし彼女の弱点は一定のレベルの健康美を常に定常状態で出し続けていることだ。つまり変化が無い。

つまり一定レベルのエロスよりは変化があるエロスの方がインパクトがある。二階堂ふみの凄さはエロスの出し入れのコントロールをできる術を身に付けていることだ。つまり

エロスの大きさ ≠ 絶対値

エロスの大きさ = 変化率

ということだと言える。常にエロいはすぐ飽きられるということだ。退廃主義的淑女のみなさんは是非エロスの出し入れを取得していただきたい。それはギャップがある方がモテルということとも通じると思うが,自分でコントロールできるスキルを身に付ければ怖いものは無いと言えるだろう。

『私の男』劇場予告編

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オヤジ世代のモテ競争戦略Episode4:オヤジはスーツで口説ける
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オヤジは定番スーツで勝負できる

オヤジ世代のファッションの強みはスーツが似合うことだ。もちろんジローラモさんのようなちょい悪オヤジ達はどんなファッションをしていてもかっこいい。しかし,我々オヤジ世代は普通に奇をてらう必要も無い。ただスーツにセンスのよい柄のネクタイをしているだけでオヤジはOKだ。

残念ながら若者がブリオーニやアルマーニのスーツを着ようとオヤジ世代のスーツがかもしだす雰囲気に勝つことはできない。オヤジ世代の強みのもうひとつは高級イタリアブランドに頼らなくてもブルックスブラザースやポールチュワートというベーシックな定番でも十分勝負できるところだ。トレンドにのらなくても定番でいい。ただ自分が培ってきた生き方の自信をスーツからにじみ出せばそれだけでいい。

オヤジならダブルのスーツも許される

オヤジファッションのもうひとつの強みは昔のファッションをしていても大丈夫。ダブルのスーツ,サスペンダー,アスコットタイ。どれも今の若者にはなかなか抵抗があるファッションだろう。

ところがオヤジであれば違和感がない。昔からしているのねと思われればそういうものだと見えるのだ。「このカフスボタンには想い出があってね」と語れるのは長年そのカフスボタンを愛用しているからこそ言える台詞であり,それだけで女子達にはセンスは伝わる。それこそトレーナーを石田純一の、プロデューサー巻きのようにひっかけていてもそれを長年しているオヤジ世代なら許されてしまう??のだ。

やはり目線は高い方がいい

これからのシーズンはスーツが似合う。女子にとって退廃主義なオヤジ世代はリスペクトの対象で無ければならない。決して女子の目線に降りていく必要は無い。彼女達もオヤジにはそれを求めていないのだ。だからオヤジはLINEの新しいスタンプ自慢を一生懸命送る必要は無いのだ。

長年のつき合いのアラサー,アラフォー女子となら流行の新店チェックもよいが,若い女子との最初のデートであればやはり定番や老舗の店を選ぶべきだろう。時間軸を自分のフィールドに持っていくことで高い目線での会話から入る方がよい。スーツを着たオヤジと定番料理という安定な保守の安心感から心と体は開かれる。イケメンへのドキドキとは違う戦略なのだ。でも自信を持ったスーツの着こなしをしていればオヤジはやがて誰もがダニエルクレイグやジョージクルーニーに見えてくる?はずだ。何故ならファッションは追いかけるものでは無く,退廃主義紳士は生き方がすでにファッションだからだ。

東京いい店やれる店
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退廃主義者のバイブル

「東京いい店やれる店」というホイチョイプロダクションの本がある。最初の本が発売されたのは1994年。まだ草食男子も数少なく,我々ホイチョイプロダクション大好き世代が社会に入ってお金に余裕が生まれ,デート代にお金をかけられる男子達が,口説くための使えるお店をひたすら探すというぴったりのコンセプトだった。当時流行始めたエスニック料理は女子でも気軽にアルコールが弾むからいいよとか,絶対に途中でキスができるお店とか,ワインはこれだけ覚えておけとか徹底的な口説き視点だった。でも当然雰囲気とサービスと料理もよい店がほとんどであるため,レストラン本としても十分完成しているところがまた味噌だ。ただ時代的にはバブルが弾けた後で残念ながら掲載された店がどんどん無くなっていくということもあった。

続編は大人な教養も

2012年には待望の「新東京いい店やれる店」が刊行された。当然著者達も我々も20年近い時が流れたため,初刊のギラギラ感は相当薄れたが,むしろ旬の食べ物を粋に食す知識など退廃的な大人の教養感がグッと増している。料理が美味しいイメージが無いドイツで唯一の旬の時期に味覚を味わう習慣のあるアスパラガスの食べられる店などは今東京の超穴場スポットとも言えるあたりであり,なかなか使えるポイントだ。退廃主義的には「食事は前戯である」と述べてきたが,押さえておきたいポイント満載なのでこの続編の方は是非ともみなさんにも手にとっていただきたい。

続編を期待の東京上級デート

この「新東京いい店やれる店」の店をモデルやタレント達とデートするというシチュエーションの深夜番組の東京上級デートという番組がテレビ朝日で放送されていた。登場する女性達の選び方もなかなかわかっているなというところがあった。

テレビ朝日「東京上級デート」presents「東京上級バル 蛇崩伊勢脇通り篇」

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続編の上級デート2は東京の江戸にまつわるエピソードを探検していくというちょっとブラタモリも入った観じで,デート要素は減ったが東京の退廃主義者にとって欠かせない江戸の知識を取得できるという意味でもなかなか興味深い番組だった。テレ朝や関係者には是非とも続編をまた企画して欲しいものだ。

オヤジ世代のモテ競争戦略Episode3:オヤジは全員DJ
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レコードからカセットテープへ

前回オヤジ世代のデートプランニング力について述べたが,今回はその恐るべき力をさらに解明したい。まずオヤジ世代はクラブでDJをしたことのある人などは残念ながら少ない。しかしオヤジ世代は全員DJと言っても過言では無い。それは何故か?

その答えはカセットテープにある。今でこそ音楽は誰でもiPhoneで簡単に購入して楽しむことができる。最近ではストリーミング再生型の音楽サービスも登場したため,購入すら必要無い。しかし,オヤジ世代の青春時代はレコード全盛時代だ。レコードは高いし,大きい。当然全部を買うこともできないし,持ち歩いて聴くことな不可能だ。そこでカセットテープがメインになる。自分でレコードやFMラジオから録音(これをエアチェックと言う)して,それをウォークマンで聴くのだ。オーディオ機器も一人前に扱えてこそ男子だ。

オリジナルテープに秘めたストーリー

もちろんアルバムをそのままカセットで聴く人が多かったが,我々退廃主義紳士なオヤジはそこで終わらない。自分でカセットに好きな曲順に音楽を編集し,オリジナルカセットテープを作るのだ。RockやAORなどのジャンル毎など朝飯前。大事なのはデート用だ。車でのドライブ,自宅でのデート様々なシチュエーションを想定したオリジナルな90分(当時のカセットテープでオリジナルを作る時に一番活躍したのは長い90分テープ。120分は薄くなるので音質が悪くなるのだ。)。ドライブデートのスタートはこれからの楽しいデートを想起させるドラマチックなジャーニーの「Don't Stop Believin」あたりで軽く盛り上げる。夕暮れサンセットのタイミングではボズ様の「We're all alone」。彼女の瞳はもううっとりしてくるはずだ。そして夜の首都高速はボビーコールドウェルの「Stay with Me」。もういつでも無言のキスタイム。そして車のままご休憩タイムだ。

BGMは前戯

そう我々オヤジ世代にとってBGMは前戯のようなものなのだ。当然彼女が好きなアーティスト情報も事前にリサーチすることも重要になる。中でも後半ここぞのバラードの選び方は大事だ。車や自宅の中で会話が無くなってもBGMがあれば見つめ合っているだけでも大丈夫なのだ。そこまで考えて用意されたカセットテープをたくさん持っていたのだ。一本作成するのにどれだけの時間をかけたことか!オヤジ世代のデートプランニング力の競争力の高さをあらためて感じていただけただろうか。

Journey - Don't Stop Believin' (Live in Houston)

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Boz Scaggs - We're All Alone (HQ)

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Bobby Caldwell - Stay With Me

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退廃主義的セフレ論
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男性にとっては「セフレ = 都合のいい女」と思いがちかもしれない。やりたい時にいつでもやれて,終わったらすぐ帰ってくれる女子こそが理想だ!という感覚があるかも知れないが,それはセフレでは無いただのSEXマシーンだ,そういう人にはロボットにTENGAを装着したものでいいかも知れない。退廃主義的なセフレはもっと関係性が大事なのだ。では女子にとってセフレたる男子はどうあるべきかについて今回は解説したい。

ふたりだけの秘密結社

セフレとの関係はある意味二人だけの秘密結社みたいなものだ。秘密を守れることはお互いに大事。それこそ彼氏がいる女子でも彼氏の前ではみせられないような大胆なことも秘密結社だからこそできることもある。ハプバーや怪しいパーティなど非日常的な世界に一緒に出かけられるのも秘密結社だからだ。そうした場所では同じ結社同士なので当然変な男達から彼女を守るのも重要な同士の仕事。家族や彼氏の前の自分や仕事における自分とも違う「サードプレイス」としての秘密結社がストレスフルな現代の都会ライフでは重要なのだ。

適度な距離感

多くの女子にとって束縛してくる男子はうざい。恋愛になると自信の無い男を中心に自分の所有物感を丸出しにして束縛してくる男子は多い。しかし,自立した大人の女子にとって束縛と干渉ほどうざいものは無い。その点セフレは距離感を作れる。生理で辛い時に恋人だからという理由だけで会う必要も無い。かといって本当に体の関係だけでも楽しくは無い。会っている時は思いっきり楽しませてくれたり,相談にのってくれることも大事だ。この距離感マネジメントはセフレのスキルとしてはとても大事だ。そのうち女子がそろそろ連絡するかなと思った頃にメッセージがピコン!なんてことが何回か起こるようになればあなたも立派なセフレだろう。

紳士たれ

そして何よりも大事なのは紳士であることだ。セフレだからこそ会ってから,さよならするまでデートの間の気遣いは大事だ。退廃主義者にとってディナータイムからが前戯の始まりだ。ベッドの上まで時間をかけて気持ちもあそこもテンションMAXにしてもらおう。コンドームも当然のマナーだ。3Pやスワッピングなどの場合にちゃんと別の男性が装着しているかさりげなくチェックすることもセフレパートナーであるあなたの任務だ。彼氏が遠慮しがちな体のラインの変化もさりげなく指摘してあげよう。セフレだから言えることもある。そして事が終わり賢者タイムになったとしてもピロートークも大事だ。女子にとってもセフレだからこそ話せる話というのあるものだ。

どうだろう。セフレめんどくさ!と思ったあなたはあきらめた方がいい。セフレはプロフェッショナルなものだ。ただ下心でならない方がいい。でもこの3つのスキルを持てれば同時に何人ものセフレを持つことも簡単だ。ただそのためには体力と財力と下半身が持つならばの話だが。

オヤジ世代のモテ競争戦略Episode2:洞察力を磨いた家電話
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オヤジ世代のデートプランニング

40代,50代のオヤジ世代の強みのひとつは強力な洞察力だ。女性に対してのきめ細かな観察や推察から生まれる気配り。例えばオヤジ世代はデートプランを練る。単に女の子が好きそうとか,最近流行っているというようなだけで店を選ばない。

例えばデートの日の決め方も大事だ。彼女の仕事の状況から分析して月末は忙しいのか,生理中はHができないだけでなく,そもそも体調がよくない場合も多い。湿度が高いと髪が最悪で不機嫌になるような女性もいる。彼女が安心して自分とのデートをハレの日として楽しんでくれる日の設定は重要になる。

また誕生日のお祝いだからとフレンチやイタリアンの簡単には選んでは行けない。彼女がもてる人気者であれば他のボーイフレンドや友人達と一週間フレンチが3回続いている可能性がある。その場合さりげなく和食に連れて行く。うまくはまれば「そろそろ食べたいと思っていた」という笑顔を見ることができる。最近はfacebookで相手の状況データが入手できるのも強い武器だ。彼女の置かれているシチュエーションや周辺の友人関係まで思いを巡らせるぐらいでなければ退廃主義者として尊敬されるオヤジにはなれない。

電話の前の30分

オヤジ世代のこの強さはもちろん年月を重ねてきた経験に裏打ちされている部分もあるし,一部は昔のホットドックプレスやホイチョイプロダクションのおかげな部分もある。しかし実のところその重要な原点は電話にある。

昔の電話は現在の携帯電話では無いため,家の電話だった。これがくせ者だ。デートの約束をするためにもそもそも家に電話をしなければいけない。しかし彼女と話せるかどうかはわからない。まず家にいるか?居たとして今電話に出られる状況か?(お風呂に入っている,テレビを見ている,別の家族が電話をしているなど)というハードルがあり,これをクリアしたとしても最大の難関お父さんが電話に出るという恐怖が待ち受けている。そのためには電話の前の入念なシミュレーションが重要だ。今日は彼女の好きなドラマがやっていないか,いつも何時頃お風呂に入るか,弟がよく電話している時間帯は,お父さんはそろそろ帰ってきているだろうか,仮にお父さんが出たらなんと言おうか,そのあたりの事前シミュレーションがぐるぐると頭を巡ると簡単に30分は経ってしまう。

そして緊張の電話だ。運良く彼女に繋がった!ラッキーとばかり世間話で少し話題を盛り上げたあたりでいよいよデートの約束を切りだそうかというところで「あ。キャッチごめんね。」という非情な一言で電話が切られることもあった。そう昔はキャッチホンという電話の途中で割り込める仕組みもあったのだ。

なんとかデートの約束を取り付けたとしても,次に待ちあわせが大変だ。何しろ最近は「19時に渋谷あたりで,ついたらLINEで連絡する」なんという感じだが,昔は待ちあわせ場所と時間が正確で無ければ会えないこともあったのだ。「渋谷ハチ公の右後ろ足の横で」ぐらい細かい指定もあった。待ち会わせ時間に来なければ「あれ?ひょっとしてモアイ像にしたかな?それとも明日だった?時間間違えたか?」とまた不安な妄想が頭をもたげる。

相手のことを考えることは退廃主義の第一歩

わかってもらえるだろうか。それぐらい色々なことを考え抜いて考え抜いて,我々オヤジ世代はたくさんのデートをこなし,女の子を喜ばせようと頑張ってきたのだ。これは肉食,草食の問題では無い。相手のことを深く深く考え洞察力を磨いてきたのだ。この連載では何度も言っているが,退廃主義のエロスは相手を喜ばせるエロスだ。自分の欲望もかなえるために相手のことをとことん考えることが大事であり,結果的にはそのスキルは女子にもてる強力な競争力になるのだ。

生涯未婚率データから見る自立と娼婦の谷
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生涯未婚率が高いのは自立した女性

先日とても面白いデータ分析が公表された。生涯未婚率と女性の職業とのデータだ。
それによると生涯未婚率が高いのは芸術家・デザイナー,著述家・記者・編集者といった芸術・創作系の職業と情報処理技術者と医師,技術者など手に職があり,経済的に自立可能な職業だ。

これはとても面白い結果だ。まず官能的に自分を解放して人生を楽しんでいる女性達は婚姻制度にすでに縛られていないことが証明された。次に経済的にしている女性も婚姻制度に縛られていないということだ。

もちろん不規則な生活だから,忙しくて出会いが無いなどの要因もあるとは思う。しかし退廃主義的な視点から見たときにはあきらかに女性としての自立度が婚姻と綺麗に相関があるという結論が導かれたと解釈してもよいと思う。

依存しなければいけない女子達は合法的娼婦なのか

そして自立できない女性達にとって婚姻はやはり重要な依存の仕組みになっているとも言えるだろう。残念ながら日本社会において通常のホワイトカラーで管理職になっていく壁がまだまだ高いというのは悲劇的な状況だ。専門職については男女の壁は崩れているものの男女雇用機会均等法施行後の総合職の女性達が少し給料の高いOLと化している現実は日本の憂いる実状だ。

そしてそうした状況において女性達に婚姻制度は重要な仕組みだ。男性に対して子供を作り妻として支えることを見返りに婚姻を行うことが経済的にも重要な選択となるからだ。そしてそれは一人の女としてのSEXを楽しめる相手か,自分を解放してエクスタシーを解放してくれる男性かという要素はとても低い条件になる。その前に妻として経済的保護下に入れてくることの方が重要になるからだ。

そうした婚姻関係におけるSEXは子作りか,とりあえず旦那を一定期間喜ばせるためのものになる。それはもはや合法的娼婦とも言えるだろう。経済的保護を得るためのSEXはやはり娼婦だ。

自立した女性達のSEXは純粋な欲望

一方一般的には芸術家など創造的な女性達はSEXに対してどん欲であり,自分の欲望に対して忠実だ。女子大生としてのエロスで言えばCanCam女子大生よりも芸術的大学の女子大生達の方が合コンの後にそのまま官能的な夜を楽しめる率は高い。そのSEXライフは退廃主義者としては群を抜いて楽しめることでも納得性は十分だ。自分が楽しめるか,エクスタシーを得ることができるか,男にどう思われるかよりもまずそこが何よりも大事だからだ。しかし,日々婚活に勤しんでいる女性にとっては自分のエクスタシーよりも,男性に嫌われたくない清楚な女性として見られることの方が何より重要になる。

我々退廃主義的者が選ぶべき女性達はやはり創作的活動をしている女性か経済的に自立した女性なのだろう。そうでない女性達のSEXはやはり婚姻や安定を見返りに求める娼婦なのだ。そうした意味でもそもそも婚姻制度自由化は重要だ。現在のセーフティネットとしての婚姻制度はやはり性的な解放を妨げる大きな壁なのだろう。

オヤジ世代のモテ競争戦略Episode1:オヤジとは未来からの使者
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新シリーズスタート!

一定以上の自信を持つ40代・50代の男性達にとっては時間とお金さえあれば今こそこんなに楽しい時代は無いかも知れない。学生時代にもてなかった過去に復讐するかごとく遊んでいるオヤジも多い。でもそれを可能にする過去につちかった様々なスキルはここへ来て恋愛における強力な競争力としてパワーを発揮できる状況になったことも事実だ。

若者男子達のエネルギーでそんなオヤジ世代を打ち負かすためにはどうしたらよいのか?そのパワーを発揮せずもったいないその辺のオヤジ達。そして何故オヤジと遊んでいて楽しいと感じるのか理解したい女子達。そんな人々に向けた新シリーズ「オヤジ世代のモテ競争戦略」をスタートしたい。

オヤジには女子の未来が見える

40代,50代のオヤジにとって女性のレンジは広い。淫行条例にひっかからない18歳以上から自分の同級生までが基本女性だ。それはとてつもないケーススタディを持っていることになる。今の同級生女子達がどのような生き方をするとどうなったのか。普通のオヤジでもそこそこのケーススタディはおのずと持つことになる。

そして自分が具体的に遊んだ女性達の詳細なデータがそこに加わるとそのケースバンクはとてつもないものになる。女子大生時代,就職し,結婚したり,シングルマザーになったり,いい女になったり,どんどん落ちていく人,昔の栄光を忘れられない女子。21歳ぐらいから35歳ぐらいの女子達の変化を男達は毎年新人達からずっと観察することができる。

オヤジ達にとって久しぶりの同級生のガールフレンドとのデート。クラス1の美人もバツ1で苦労を重ねている。そんな大人の女性の話はあそこのひだひだ以上に人生のひだひだを感じる。味わい深いデート。そして次の日は30代後半の元モデル達との合コン。相変わらずタカピーで過去の栄光をひきずった彼女たちのわがままにあきれながらも昔はあんなに遠い存在だった彼女達が気がつけば自分を信頼してくれることに悪い気がしないためついついお金を使ってしまったりする。そして次の日は就職に悩んでいる女子大生とのデート。

こんなオヤジは東京には山ほどいるのだ。そしてお気づきだろう。この女子大生が最終的にHなことしか考えていないオヤジだとわかっていても最初の1時間に真面目に相談に乗ってくれるだけで十分その意義を感じてしまうことに。オヤジは常に30歳ぐらいのレンジの女性達とコミュニケーションをとっているのだ(若い子しか興味無いオヤジもいるが,幅広いレンジで遊んだ方が圧倒的な強さを持つことができることを是非覚えていて欲しい)。

そう女子大生からしたらオヤジは「未来からの使者」みたいなものだ。女性にとって21から35ぐらいの期間は昔はひたすら結婚に焦る期間だが,現在では自分の価値をとにかく高め続けることができるかどうか勝負の期間でもある。そんな女性達にとってオヤジの成功と失敗のケースから導かれる要因分析は自分の未来からのメッセージのように聞こえる。残念ながら同年代の男達がかなうハズは無いのだ。

同年代男子の戦略「戦友戦略」

では同年代の男性に勝つ戦略は無いのか?というとそんなことは無い。そこは「戦友戦略」がある。つまり一緒に共通の敵と戦うというシチュエーションを作る事だ。就職活動で生まれる恋はそれに近いものがあるだろう。資格なり,技能なりを一緒に身に付けるために共に戦うというのはオヤジにはなかなかできない(でも一緒に茶道やろうかなとかオヤジが若い子に使うことも可能だが)。過ごす時間も長く,戦友になれば情熱的な恋が生まれ,オヤジと会うよりも戦友と過ごすことを選ぶ女子も出てくるだろう。

しかし戦友戦略には大きなリスクがある。どちらかが相手を越えた時に嫉妬が芽生えることだ。同期入社で恋愛したカップルが社内の成績に差がついて上手くいかなることはよくある。戦友はいつしかライバルになってしまうというリスクをはらんでいるのだ。

その点オヤジ達はいつでも上から目線でいられるのでライバルになることは無い。歳の差があればあるほど何年も未来からの使者として振る舞うことができるのだ。やはりオヤジ恐るべしだ。

不倫サイトの顧客情報暴露事件から見る不倫の時代
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ハッカーに狙われた不倫サイト

不倫専門の出会い系サイト「アシュレイ・マディソン」の顧客情報がハッカーにハッキングされてサイト上で公開されてしまった。全世界で3700万人会員がいて日本でも180万人が会員になっているようだ。今頃焦っている人も多いかも知れない。通常はこのようなハッカー事件はクレジットカード番号の流出が問題になるが,今回のハッカーはクレジットカード番号は出しておらず,氏名などの個人情報のみだが,サイトがサイトだけに大騒ぎになっているようだ。

不倫だからの背徳感

今までも通常の出会い系サイトを使っての不倫も多数存在していたと思うのがわざわざ不倫専門サイトとしたところがこのサイトの人気を高めたようだ。それは不倫特有の背徳感も大きいだろう。男性の場合はあまり違いは無いかも知れないが,人妻の場合は秘密の情事,日常の自分とは違う非日常というシチュエーションだけで官能度は高まることは間違いないだろう。そして男性側もそうした人妻との秘密の情事が大好きという性癖の人も多いと考えられる。

前回のテーマであるポリアモリーのようにお互いに複数恋愛を認め合ったようなオープンな関係であれば問題はおきないが,逆にそれでは不倫のドキドキが得られないので燃えないから嫌だという人もいるのだろう。やはり不倫専門サイトとしたところの秘密の世界観がマーケティングとしては大成功なのだと考えられる。しかし,逆にそこがハッカーからすると許せない部分でもあったのだろう。ある意味みせしめのような愉快犯の犯行だ。

進行する大不倫時代

だが今回の事件で不倫はやはり怖いねとなってこうしたサイトが無くなることは無いだろう。強いニーズがある限り新しい技術で同様のサービスは次々と生まれてくるはずだ。そもそも携帯電話とSNSの登場は従来の出会い系の枠を越えて男女の出会いを簡単にしてしまった。不倫の数も携帯電話とSNSの普及と同じ速度で増えているはずだ。そしてそれを元に戻すことはもはや不可能だ。もちろん婚姻制度の考え方も変わるし,ポリアモリーも増えるだろうが,すでに今日現在,これを読んでいる今も日本中で膨大な数の不倫は進行している。我々はかつて無いほどの大不倫時代を迎えていることもまた事実なのだ。今となりで寝ているあなたの奥さんや旦那さんや娘が誰かと不倫していないと確信持てるだろうか?ひとつだけ忠告すると心配だからとスマホを見ることだけはやめておいた方がいい。やはり世の中には知らない方がいいことはあるものだ。

ポリアモリー(複数恋愛)の時代
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ポリアモリーな恋愛関係だった今井雅之さん

今年五月に壮絶な癌との闘病により無くなられた今井雅之さんは非常に多くの方に尊敬されていた俳優だが,彼は生前ポリアモリーな恋愛を送っていたことが話題になっている。

以下の記事を見ても今井さんの最後は妻が看取っているが,他にもガールフレンドが存在し,そのガールフレンドも既婚者だが,同性の恋人が存在し,今井さん,ガールフレンドとその彼女との3Pを楽しんでいたことをガールフレンドが告白している。

一夫多妻では無く多夫多妻なポリアモリー

普通の人には何がなんだか混乱するかも知れないがポリアモリーについては最近書籍も刊行されている。ようするにポリアモリーとは複数の「n vs n」の恋愛関係性をお互いに認め合いながら生きていく思想である。

お互いに認め合うことで隠れて恋愛をするような罪悪感が無くなる。ポリアモリストであることがわかった段階で,相手が複数の関係を望んでいる相手であるということがわかり,それを前提に付き合うということになるわけだ。嫉妬という感情を乗り越える必要があるだろうが,よく考えてみれば嫉妬というものは独占できる可能性があるから起こることなのかも知れない。むしろ最初からそれが前提であれば,嫉妬の感情の持ち方も変わるのかも知れない。

ポリアモリーを一生続けていければ社会システムになる

以前にシェア恋愛の話題を書いたが,まさにポリアモリーはシェア恋愛そのものだ。ポリアモリストのためのシェアハウスが日本で登場する日もそう遠くないだろう。しかしこれを社会システム化していく上でとても大事なのは若い一時期だけ楽しみシェアハウスだけではダメだ。全員で子育てをし,ポリアモリスト同士で介護もしていくような成熟したポリアモリーのコミュニティが登場すれば,江戸時代の長屋モデルのような社会システムになり,キリスト教型の家族モデルから本来の日本らしい生活共同体としての家族像に移行できる。

もちろんダイバーシティが大事なので全員がポリアモリーになる必要は無い。従来通りの1vs1の恋愛でもよく,一夫多妻でもよい。しかし,このn vs nの関係性が社会で一定のポジションをとれるようになれば,恋愛の自由度が高まり,童貞,処女は確実に減る。結果として子供の数も増える方向に行くだろう。日本でも本格的にポリアモリストが増えていくことを期待したい。

映画「愛の渦」に見る日常と非日常の境界線
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乱交サークルを映像化した問題作

今日は退廃主義的に色々な示唆を与えてくれる映画として乱交サークルを映像化した「愛の渦」を紹介したい。
元々は演劇作品として評判だったものを劇作家・演出家の三浦大輔氏が二年間かけて2014年に映像作品化したのが本作だ。

朝ドラで話題の女優の飛躍作

現在NHKの朝ドラ「まれ」で話題の女優門脇麦がヌードで濡れ場に挑戦したことでも話題になった。結果的に彼女はこの後大いに飛躍することとなった。
本編123分の作品中服を着ている時間がわずか18分30秒ということでも話題になった。

『愛の渦』予告篇

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しかし実際にはこの映画にあまりエロスを求めては行けない。この映画で抜くことは難しいだろう。
門脇麦の演技力は素晴らしいと思うが正直濡れ場は全然ダメだ。

乱交という非日常が日常の延長にあるということ

それでもこの作品を退廃主義的には是非見て欲しいと思うのは「乱交という非日常が日常の延長にある」ということをこの映画は教えてくれるからだ。

普通の女子にとってはどきどきな序盤だと思うが,やがてSEXが特別なことでは無いということをリアルに感じとってもらえるだろう。自分はこういうところには行かないと思いつつ,自分でもきっと乱交はできてしまうのだろうということを感じさせてくれる巧みな脚本だ。

実際の職業が明かされ,現実社会と同じもてるもてないが見えてくる中での女子同士のマウンティング,痴話喧嘩になってしまう夫婦など乱交パーティという非日常の中にやはり日常は顔を出すのだ。

それでも,女子にとって乱交パーティを成立させるものはやはりまったく知らない人,もう二度と会うことは無い男達だからこそできるSEXなんだということもこの映画はあらためて確認させてくれる。

優れた脚本をひきたてた映像のリアリティ

演劇作品としてはすでに高い評価を得ていた本作であるが,映画になる中でキャスティングもなかなかよく考えられている。中でも女性陣は中村映里子の存在感が全体のバランスを絶妙に作っている。男優としては窪塚洋介が最高だ。

演出面でもバスタオルをずっとしているのはおかしいという指摘がネット上でされているがこれも実際にハプニングバーやカップル喫茶に行ったことある人ならわかるが,にくいリアリティだ。店長がシャワーを進めるところや,店内のお菓子の小道具としての活用など実際にこれらの店を体験したことある人が確実に演出をしているはずだ。

そして何よりも象徴的なシーンは次の日の朝の太陽の光がマンションの部屋に差し込むところ。
ここで非日常は一気に日常に変わる。

それまでの非日常の乱交パーティは日常の準備をいそいそと始めるために着替えをするなさけない男女を映しだす。テレビでは朝の番組が天気や占いを放送している。

秘密クラブの淫靡な空間という非日常の舞台装置を使って日常と非日常の境界線を描いた本作は是非このコラムの愛読者には見て頂きたい。何度もこの連載コラムでは指摘しているが日常と非日常のマネジメントができる女子こそが素直なSEXライフと退廃的な人生を送れるはずなのだ。

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